命の労力

先ほど、(多分セグロ)アシナガバチの巣を撤去してきました。先日からうちのせまいベランダに女王蜂がいそいそと巣を作っており、留守の隙を狙って一度落とさせてもらったのですが、また新たに作り直していて、怖くて洗濯物が干せなくなってしまうので…、再度撤去。



私は虫が好きですが、ハチはすごく苦手です。もともとどちらかといえば住宅街で育ち、自然が好きとはいいつつも自然のなかで育った人からしたら都会っ子、そして実は虫が苦手だったんです…虫好きになったのはここ数年のこと。ハチに対しても、慌てて逃げたりせず興味を持って見られるようにはなりましたが、でもやっぱり子どものころ刺されてから生まれたハチや羽音のする生き物への恐怖心がどうにも拭えず、今でもちょー怖いです。できれば出会いたくない。


あと、同じものがたくさん並んでいる模様が苦手なんです。特に起伏のあるやつ。内臓とかダメです。食べ物のほうのハチノスが今まで見た中で一番嫌いな食べ物。ハチの巣も、ダメ。とかいって写真を載せておりますが。


そんなわけで、会社のハチ専門の方にアドバイスをいただきながら、ハチの巣と格闘。

一度めは天気のいい昼間に彼女が出かけた隙に、恐る恐る巣を落とし、回収。幸い巣はまだ部屋数も少なく卵のみだったので、刺客による援護もなさそう。

この時期は冬眠から目覚めた女王蜂がひとり頑張って新居を作る頃ということで、一生懸命それこそ命を賭して巣を作り卵を産んだ彼女には申し訳ない気持ちでいっぱいでした。


あれ?という感じで何度も戻っては飛び去る彼女を見て、もう無駄な体力使わせたくないから、同じところには作らないでくれよ…と願いつつドキドキしていた、ほんの翌日くらいのこと。


またおるやーーん

しかも今回は巣にはりついてガードしてる…

隙がない・・・・・


彼女はいつ出かけるかと様子をうかがっても本当に隙がない。

これは、彼女の眼の前で巣を破壊するしかないということか?そんな罪作りなこと。


ネットで調べたら、この時期の女王蜂の攻撃性はかなり低いとのこと。枯れ枝で巣をつついてみると、向こうも怖がってドキドキしているようで腹がふうふうしている。今度は本人にちょっかいを出してみる。怖がっているようだ。私も怖い。ハチがぶーんと飛ぶたびにおののいて後ずさりベランダに置いてあるものを散らかしている私。しかし彼女の巣を守る気持ちは固いようで、近くに飛び去ってもまたすぐ戻って来る。これ迂闊に巣の撤去回収なんてしていたら刺されちゃうんじゃないか。



何度めかの挑戦でようやく彼女は遠くに飛び去ったようで、その隙に巣を落とし、先日の強風で飛来した誰かの靴下と共に回収しました。

(左が最初の巣、右が今日落とした巣。裏側から)


もう、諦めてほしいな…

巣を作り子どもを産むってきっと相当な労力のはずで、それをまた叩き落とすのは気が引けます......

落とした巣は会社でほしい人いるかなと思って袋に入れて家に置いてあるんですが、

卵はこんな感じ(巣を落とした時に一部屋壊れて卵が丸見えになった)。

最初の巣の方は、卵からお目々が見えている。


ハチさん、ごめんなさい。怖い思いをさせた上に、大事な子ども達を奪いました。

どこか別のもっといい所で無事に子孫を残してほしいなぁ…




そんなわけで、恐れのあまりなぎ倒したものでベランダにはプランターや軽石が散乱しており、まさにこの間勉強したscatterという単語の状態に。

こういう時都会っ子だなあと思います・・・



仕事でもハチとの遭遇はつきものなんですが。

ハチこわいよ・・・・・だから夏は嫌いなんだよ・・・・・・・・




向こうもこちらから危害を加えなければそう簡単に刺して来るわけではないのですよ。ただ、命がけで子どもを守っているだけなのです。だからむやみに怖がって逃げ出したり追い払ったりしないようにしましょう。

わかってはいるんですけど、トラウマ的な恐怖心はなかなか拭えないもんですね・・・


ハチとの出会いが少ないことを願いつつ、

これからもがんばります。





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