原体験を揺さぶる仕事。

子どもの頃の体験って、大事だなってすごく思う。

結局大人になってからの引き出しの源には子どもの頃の原体験があって。子どもっていうのは、ものすごい吸収体なんだなと。

なぜそんなことを話し出したかというと、いまの私の仕事は、いかにお客さんの原体験を作ったり揺り動かしたりするか考え続ける仕事で、さっきまでも、小学生は何をしたら笑顔で帰ってくれるだろう、自分は何をしたら楽しいのだろう、とひたすら考えて、自分の中の子どもの頃の風景にタイムスリップしていたから。

自分の子どもの頃はというと、何もしていなかったんじゃないかと思えるくらいよく覚えていないし、友達のうちに行くのも面倒くさいと思っていた覚えがある(それでも仲のいい友達はちゃんといた)。覚えているのは、漫画の読み描きと、ゲームをしていたこと。それってひたすらひとりじゃないか。だから、みんなで何をしたら楽しいのか、大人になった今わからなくて困っている。

大人になってから、挽回もできる。
仕事柄、遊び好きな大人の先輩がたに色んな遊びを教わって、子どもたちと遊ぶ。思い切り走ったら疲れたなとか、転がるだけで楽しかったなとか、カエルが虫を食べてウンチをしたのを見て興味深いなとか、誰も入らない茂みに入ったらものすごい生きものだらけの世界が広がってた驚きとか。
そういう心の動きを、(押し付けがましくない程度に)子どもたちにもつくってあげたい。

まだまだ下手くそで、ぜーんぜんプロの自負をもてなくて、ほとんど挫折の毎日を、大人になってから挽回できるといいな…
取り急ぎ、小学生の集団との付き合い方がわからないから知りたい笑

もちろん大人も大事なお客さんなので、新鮮な風を送り込みたい。


子どもの頃の夢を叶えて仕事しているという点では、ひとつのステップをクリアしているかもしれない。
そういう原体験をつくってくれた大人に感謝したい。近い世代の同業の人たちには、私のように今の同業の先輩がたが原体験をつくり同じ仕事に就いている人も多いと思う。
今関わっている子どもたちが同業者にならなくたって、この風景に立ち帰れる大人になってくれたら嬉しいなぁ。



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